#フットボールネーション 18巻
「なあ、千尋。本気出してプレーするのってｰｰｰ楽しいな。」天皇杯決勝も延長後半へ…。
リードを許した東クルは攻勢に出たいが、横浜はボールを回して時間を使ってくる
果たして勝利の女神はどちらに微笑むのか…。… pic.twitter.com/NKkbwJ2NZQ— キザメ@駆け出しブックブロガー (@kizame2727) December 12, 2023
あらすじ
「綺麗な脚の選手求む」という一風変わった東京クルセイドの選手募集を見て取材に向かった女性カメラマンの緒方紫は、河川敷のグランドで天才的な才能を持つ選手、沖千尋と出会う。
沖の才能と天皇杯優勝を宣言した東京クルセイドに興味を持った緒方は次第に入れ込むようになり––––。
《作品情報》
連載開始:2009年
巻数:全18巻（2023年11月現在）
連載:ビッグコミックスペリオール
作品の見どころ
ここからはネタバレなしで、漫画「フットボールネーション」を何倍も楽しむことのできる個人的な見どころについて3つ紹介していきます！
■日本に何が足りないのかを教えてくれるサッカー漫画
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あと2️⃣4️⃣時間！
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— ビッコミ (@biccomi) December 12, 2023
フットボールネーションの最大の魅力は、かなり論理立って証明されているサッカー理論です。
作中では、序盤から一貫して今の日本サッカーに何が足りないのか、世界の強豪国との差は何なのかが具体的に描かれています。
そしてその課題を突きつけるだけではなく、如何にして日本が強豪国と対等に戦うべきなのか、どのように変われば強くなれるのかも描かれているんです。
それも机上の空論ではなく、かなり事細かに理論立って説明されています。
サッカー好きはもちろん、現役のサッカー選手が読んでも学びの多い作品なのではないでしょうか。
■リアルに描かれたクラブ事情
10年は応援してるフットボールネーション盛り上がって楽しい。作者さん頑張って欲しいです! pic.twitter.com/86TK8hGhvF
— otutomoyu (@otutomo_yu) December 12, 2023
主人公の沖千尋が所属する東京クルセイドは、天皇杯優勝を目標に順調にトーナメントを勝ち上がっていきます。
その天皇杯では戦う相手のクラブにはそれぞれ複雑な問題があり、そういったクラブが抱える内面的な部分もかなり詳しく描かれているんです。
将来を嘱望されていた選手の不良債権化、エリートと言われていたJユースの選手たちの誤解など、どれも現実で問題視されている部分ばかり。
そういった問題に対し、東京クルセイドがどのような答えを導き出すのか、試合を通じて相手に影響を与えていくシーンにも注目です。
■個性豊かな仲間達
昨日のカタール戦の日本代表を見ていて思ったことを表現してくれているフットボールネーション。
刻一刻と変化し続ける状況に対応したのがカタール。
対応できなかったのが日本。日本代表はサッカーを11人でやっている。
“相手”を見ていないから有効でない攻撃の形を繰り返してしまうんだよな。 pic.twitter.com/TWbglf7Qjq— ryo-ta | HR×初級マネージャー (@rytJan23) February 2, 2019
東京クルセイドはアマチュアクラブなので、在籍している選手の多くは本業があったり学生だったりします。
飲酒運転などの素行不良でプロクラブを解雇された選手、大学サッカーに合わなくて社会人サッカーにやってきた選手や少年院出身の外国人GKなど、個性豊かな選手ばかり。
かなり癖の強い経歴と性格の選手たちが如何にして団結し、ジャイアントキリングを起こしていくにも注目して読んでもらえればと思います。
読了後の感想
最後に、漫画「フットボールネーション」を全話読了したファンの感想を紹介します！
■良かった点
良かった点は、これまでのサッカー理論を壊す斬新な理論が物語通じて描かれている点です。
最初に「脚が綺麗な選手」といった募集を見て？でしたが、読み進めることでこの募集の意味がとても深く理解できるようになります。
それもかなり筋道立てて説明されているので、非常に理解しやすいのではないかと思います。
その東京クルセイドが提唱するサッカーが、実際の試合でどのような違いを生み出すのか。
読み進めていけばいくほど、サッカーの奥深さに気づかせてくれる作品だと思います。
■個人的に好きな点
個人的に「フットボールネーション」で一番好きなのは、天皇杯での浦和ユース戦です。
これまで国内トップクラブのユースとして名門扱いされてきた浦和ユースですが、天皇杯ではアマチュアクラブの東京クルセイドに圧倒される展開に。
その試合中に浦和ユースの選手たちも少しずつ自分たちと東京クルセイドの違いに気付き始めていきます。
試合後、その違いの確証を掴めずにいたある選手が東京クルセイドの練習に参加するのですが、その練習で色々と学んでいくシーンがとても印象的でした。
試合をして終わりではなく、その対戦相手がどのように影響されて変わっていくのかも描かれているのが個人的にはとても良い部分だなと思います。
■大まかな感想
これまでになかったサッカー漫画で、他作品とは一線を画す本格的なサッカー漫画です。
サッカーというスポーツを根底まで掘り進め、その過程を巧みな言葉と表現力で言語化しているので、サッカーが好きな方なら絶対にハマると思います。
これまでの価値観がひっくり返されるような理論ばかりなので、読了後はサッカーの本質が分かるようになり、サッカーが上手くなった気になるのではないでしょうか。
現役世代の方には特にオススメしたい漫画です。
まとめ
この記事では、フットボールネーションのあらすじと見どころを紹介してきました！
サッカーの指導本といっても過言ではないほど、サッカーの本質を追求しているフットボールネーション。
これまでの日本のサッカーの常識を覆し、如何にして世界の強豪国たちと渡り合えるかについて描かれた作品となっています。
これからの時代、日本代表が強豪国になるためにはどのように変化していかなければならないのか。
そのことについてのヒントが多く隠された作品ですよ。
現役でサッカーをやられている方は特にオススメしたい作品です！
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