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サッカー観戦のお供に!草場道輝「ファンタジスタ」マンガワンで全巻公開 – ピンガhttps://t.co/4i8H0znE8U pic.twitter.com/TOilChRuWu— Pinga [ピンガ] (@pinga_comic) June 17, 2016
あらすじ
離島で生まれ育った坂本徹平は姉と幼馴染の2人を相手に、幼少期から個人技を磨き続けてきた。
2人が東京へと上京した後、徹平も姉が監督を務める高校へと転校しサッカー部に所属。
早速東京都のインターハイ予選に出場した徹平だが、相手には年代別日本代表に名を連ねる幼馴染の姿があって––––。
《作品情報》
連載開始:1999年
巻数:全25話
連載:週刊少年サンデー
作品の見どころ
ここからはネタバレなしで、漫画「ファンタジスタ」を何倍も楽しむことのできる個人的な見どころについて3つ紹介していきます!
■時代を先取りした技術とフィジカルの対比
ファンタジスタの漫画家である草場道輝先生の原画展に行って来ました❗️イタリア代表のマルコクオーレがお気に入りでした😄
本田圭佑選手のサイン入りスパイクとボールも展示されてました🙂
無料ですので是非お越しください‼️ pic.twitter.com/4ADf6cLMFC— ノブ (@nmem10) July 15, 2018
ファンタジスタの連載当時、現実のサッカー界では圧倒的な技術と天才的に発想力でチームを勝利に導く「ファンタジスタ」といわれる存在が注目されていました。
主人公の坂本徹平も俗に言う「ファンタジスタ」と呼ばれるタイプの選手ですが、作中で対比の存在として登場するライバルはフィジカルが武器の選手。
今でもなお度々サッカー界で議論されている「天才的な選手か、フィジカルに優れた選手か」といった難題を、連載開始時の1999年当時から題材にしているんですよね。
作者もかなりサッカーに精通した方で、しっかりとした理論で両方のタイプの選手を対比しながら描いています。
そういった現代サッカーにリンクする題材が根底にあったのも、多くのサッカーファンを惹きつけた要因と言えるでしょう。
■海外生活での苦労や葛藤のリアルさ
ルイコスタとか坂本徹平のユニフォーム思い出す。 https://t.co/hgdFumgGaC pic.twitter.com/apinO3h1IQ
— yu (@visko95) July 4, 2022
徹平は高校サッカーで名を挙げ、イタリアの名門・ACミランのユースチームへと移籍を果たします。
ですがその先で待っていたのは、サッカーの本場で思うような活躍ができずに苦しみ、葛藤する過酷な日々。
思うようにチャンスをものできず、またチームメイトとの衝突するなど、イタリアで苦しむ様子がかなり鮮明に描かれています。
頑張っているのに思うように物事が進まなずにもがいている様子を見ていると、自然と異国の地で孤軍奮闘する徹平を応援したくなるはず。
漫画でありながら思うように海外で夢を叶えられないあたりも、物語にリアルさを与えているのではないでしょうか。
■様々な想いが交錯するアテネオリンピック
試合に出られないなか途中出場でFK叩き込むなんて、ファンタジスタの坂本徹平を思い出した。そういえば徹平もミランだ pic.twitter.com/4QBEvL1bc4
— あらたす (@aratas_214) May 21, 2017
物語の最終盤に徹平は、日本代表U-23の一員としてアテネオリンピックに参戦します。
ですがオリンピックで日本の前に立ちはだかるのはブラジルやパラグアイ、そして徹平がプレーしていたイタリアの猛者たち。
その一戦一戦にドラマがあって、より深く掘り下げられています。
特にイタリア編からオリンピック編にかけての流れは流石の一言で、ヒューマンドラマとしても楽しめるほど物語が練られています。
まさに最終章に相応しい内容ともいえるので、ファンタジスタは最後の最後まで熱く楽しむことができますよ。
読了後の感想
最後に、漫画「ファンタジスタ」を全話読了したファンの感想を紹介します!
■良かった点
なんといってもリアルなサッカーを最初から最後まで追求し続けた作風がファンタジスタ最大の魅力だと思います。
特に試合のシーンの迫力は他のサッカー漫画と一線を画すクオリティの高さで、まるで実際の試合を観ているかのような興奮を与えてくれます。
非常にサッカーに詳しい作者が手がけた作品なので、サッカーの理論が全て理にかなっているのも魅力の一つですね。
今でこそファンタジスタと呼ばれる選手は減ってしまいましたが、やはりいつの時代もロマンを感じさせてくれる選手は特別な存在です。
そんな絶滅危惧種ともいえるファンタジスタを、これほどまでに鮮明に描いた作品はこのファンタジスタ以上にないのではないでしょうか。
■個人的に好きな点
イタリア編の最後におこなわれたトップチーム入りをかけたユース対トップチームの紅白戦が個人的に一番好きなシーンです。
負けたら全員解雇、勝ったら全員トップチーム昇格といった極端なサバイバルゲームに挑む選手たちの緊張感、そして試合中の緊迫感がとてもリアルに伝わってきました。
徹平だけではなく、他の選手たちにもドラマがあって、そのドラマが全て一つのシーンに繋がっていく流れは試合に盛り上がりを与えてくれます。
そしてそのサバイバルゲームの後から始まるアテネオリンピック編にこのイタリア編が絡み合っていく伏線回収ぶりも見事でした。
イタリア編の最終版はサッカーの漫画だけでは収まりきれない、熱いヒューマンドラマに是非ご注目ください。
■大まかな感想
ファンタジスタはサッカーファンなら絶対に楽しめる作品なのは間違い無いです。
高校サッカーから始まり、海外移籍、そして日本代表へと一見良くありがちなサクセスストーリーにも見えますが、その中身はとても深みがあって、読者を惹きつけてくれます。
特に再三触れていますが、登場人物たちを取り巻くドラマが本当に面白い!
複雑に絡み合ったドラマがピッチの中でぶつかり合い、そしてその先に新たなドラマを生み出す流れは最初から最後まで読者を惹きつけ続けてくれます。
華麗な必殺技や人間離れしたプレーは全く出てきませんが、その分現実のサッカーをとても忠実に再現したサッカー漫画といえるのではないでしょうか。
まとめ
この記事では、ファンタジスタのあらすじと見どころを紹介してきました!
当時フランスW杯の出場、日韓W杯の開催などでサッカーフィーバーが巻き起こっていた日本。
ですがファンタジスタはそんなサッカー熱だけで取り上げられた漫画ではなく、2023年の今でもなお人気を博している本格派サッカー漫画です。
1人の成長物語としてはもちろん、現実のサッカーとリンクした様々な議題が上手く取り入れられているので、実際のサッカーに触れているような感覚を覚えること間違いなし。
サッカーファンなら絶対に一度は読んで欲しい漫画だと、強くオススメできる作品です。
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