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とぼけた記憶喪失の男がサッカークラブを救うとか…ヒーローOFヒーロー過ぎ!?
草場道輝氏『LOST MAN』全17巻が9月25日まで #マンガワン(@MangaONE_jp)にて公開中!
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あらすじ
日本人であるとされる主人公・マツモトは自身の記憶を持たないものの、サッカーの腕前はピカイチだった。
そのマツモトの代理人を務めるサカザキは、マツモトの能力を活かして世界各地を回り、サッカービジネスをおこなっていた。
ルーマニア、ブラジル、イングランドと世界中を回る2人だったが、その行動にはある目的があって––––。
《作品情報》
連載開始:2008年
巻数:全17巻
連載:週刊ヤングサンデー、ビッグコミックスピリッツ
作品の見どころ
ここからはネタバレなしで、漫画「LOST MAN」を何倍も楽しむことのできる個人的な見どころについて3つ紹介していきます!
■勝利請負人のマツモトの実力がすごい
本日ご紹介するのはサッカー漫画「LOST MAN」です。
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主人公は俯瞰・鳥瞰を生かし、全ポジションをこなせるというトンデモない才能の持ち主で、
画像の試合では主人公の才能に目をつけた監督によって出場時間中、
全ポジションのカバーを行うハメになりました。 pic.twitter.com/GdmGxJjhA7— コンビ二の現場猫 (@cats_works) October 10, 2023
主人公のマツモトは「勝利請負人」と名乗っており、所属したクラブの成績を短期間で一気に向上させていきます。
ですがその方法がかなり異質で、所属クラブのウィークポイントをストロングポイントに変えることで一気にクラブを強化していくんです!
おまけにマツモトはルーマニアでは右サイドバックを、ブラジルではGKやFWを、イングランドではボランチでプレーするなど、全ポジションを満遍なくこなすことができます。
行く先々のクラブで不足しているポジションを務め、クラブを爆発的に強化する––––。
これまでになかった異質なサッカー漫画の主人公として、その奇想天外な活躍に惹かれること間違いなしです。
■サッカークラブの背景にある問題まで鮮明に描かれている
#草場道輝 先生のLostManロストマンってサッカー漫画おもしろすぎる。
サッカー×ルーマニア
ジャイアントキリングとあわせて読むとフットボールクラブの経営するテンションめちゃくちゃあがる。
サッカー好き必読コラボしたいな。#ビッグコミックスピリッツ pic.twitter.com/f0SwxqKEuq
— Jumpei.Gato🏥大阪で幹細胞クリニック開業準備中 (@JustDoIt_Jumpei) May 29, 2021
「LOST MAN」はマツモトがサッカー選手として活躍するだけの漫画ではありません。
マツモトが所属するクラブの背景にある様々な問題もかなりリアルに描かれているんです。
経営問題に揺れる2部リーグのクラブ、強豪クラブにより弱小クラブの買収、皇族の後継者争いなど、各クラブが抱える闇が物語に深みを与えています。
ピッチ上で活躍するマツモトとは対照的に、クラブの闇を暴き、解決していくサカザキ。
さまざまな伏線が最後に繋がっており、物語の構成の完成度もかなり高い漫画と言えるでしょう。
■緊迫する試合中の描写
僕が小学生の時プレミアリーグ見るきっかけになったサッカー好きに読んで欲しい漫画
”LOST MAN” pic.twitter.com/m29MUuKJY8— あなすい (@annasui_liv) December 8, 2023
他のサッカー漫画と比較しても、「LOST MAN」の試合中の描写はかなり本格的です。
それもリーグ昇格を懸けた一戦や、熾烈を極める残留争い、そしてダービー対決など、大事な試合のボリュームはかなり満天で、実際のサッカーを見ている感覚にさせてくれます。
中でもブラジル編を締め括る優勝争い直接対決と、物語のラストを飾ったマンチェスターダービーの臨場感は凄まじいの一言!
裏で暗躍するサカザキと、ピッチ上で戦うマツモトの様子が交互に描かれているのも魅力的ですよね。
2人が幾多の修羅場をくぐり抜けてどのような結果を迎えるのか、予想ができない展開続きで最後までハラハラしながら読むことができるのではないでしょうか。
読了後の感想
最後に、漫画「LOST MAN」を全話読了したファンの感想を紹介します!
■良かった点
良かった点は、主人公のマツモトとサカザキが世界中のクラブを周って、各地でクラブを爆発的に強くするといった特異な物語設定です。
渡鳥のように短期間でクラブを変えて、そのクラブが抱える問題や闇を解決していく2人の姿はまさに必殺仕事人に近い感覚を覚えました。
それもマツモトが単独で強化するのではなく、そのクラブに足りないものを与えていくのがすごく良かったです。
プレーで違いを見せるマツモトと、頭脳明晰で問題を解決していくサカザキのコンビもかっこよくて、とても魅力的でした。
■個人的に好きな点
個人的に「LOST MAN」で一番好きなのは、ブラジル編の最後の試合です。
若手起業家の買収により莫大な資金力を要するローカツスFCと、貧乏な田舎クラブであるファゼンダFCの直接対決はとても熱く描かれており、思わず一気読みしてしまったほどです。
ローカツスFCに買収される報道が出たファゼンタFCがどのような試合を見せるのか。
そしてその試合でマツモトはどのような活躍を見せ、サカザキは裏で何を仕込んでいくのか。
クラブ同士のいざこざと、選手同士の熱い戦いがとても上手く組み合わされていたのでは無いかと思います。
■大まかな感想
世界各地を回っていく物語として、一風変わったサッカー漫画ですが、サッカーファンの方なら絶対に楽しめる作品だと思います。
試合中の描写はさることながら、クラブの経営や問題なども事細かに描かれているので、それぞれの選手や登場人物に感情移入しながら楽しんで読めるはずです。
複雑に入り混じった問題を2人がどう解決していくのか、そして2人が去った後にそのクラブには何が残るのか、そういった部分にも注目して読んでもらえたらと思います。
まとめ
この記事では、LOST MANのあらすじと見どころを紹介してきました!
作者の代表作である「ファンタジスタ」とはまた違い、かなり異質なサッカー漫画として注目を集めた「LOST MAN」。
物語全体に散りばめられた伏線が回収されていく構成はとても爽快で、サッカー漫画らしからぬ興奮を与えてくれます。
記憶喪失のマツモトとその代理人であるサカザキの目的は一体何なのか、そしてマツモトの記憶喪失の原因は何なのか、サッカーと謎解きを見事に組み合わせている漫画だと言えるのではないでしょうか。
他のどのサッカー漫画よりも深みがある分、感動も大きいので是非サッカー好きの方にはオススメしたい作品です。
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